麻雀のザンクとは？楽しく遊ぶための点数計算を解説【初心者向け】

このような悩みを抱えていませんか。

大人の遊びとして人気の高い麻雀ですが、用語や役がたくさんあり、初心者が始めるにはちょっとハードルが高く感じる人も多いでしょう。

この記事では、麻雀用語の「ザンク」をはじめ、麻雀の用語や点数計算の方法について解説します。

最後まで読めば、「ザンク」のような麻雀の独特な用語や点数計算の仕方がわかり、楽しく麻雀が打てるようになります。

麻雀のザンクって何のこと？

麻雀用語のザンクとは、上がったときの点数が3,900点になることを指します。

麻雀では、上がった打点を省略して表現するケースがいくつかあり、ザンクもそのうちの一つです。

（3900→サン、キュー→ザンクのように）

よく出る点数を覚えるための語呂合わせとして、ザンクやゴッパといった表現が生まれ、今でも多くの麻雀プレイヤーに使われています。

麻雀には、ザンクのように独特な専門用語がたくさんあります。

上がり役を覚えるのはもちろんですが、ある程度こういった点数に関する表現も覚えると、スムーズに麻雀を打つことができるでしょう。

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「符」「翻」とは

麻雀の点数計算は、「符」と「翻」の2つから成り立ちます。

符と翻の役割は、それぞれ次の通りです。

項目	役割
符	14枚の手牌を細かく分解したとき、それぞれの形につく点数のこと。待ちの種類や面子の形によって加算される。
翻	麻雀の役のレベルを表すもの。役の種類やドラを重ね集めると上がっていく。

麻雀は、集めた牌の形態（順子なのか刻子なのかなど）や、決まった形の役を積み重ねて高い打点を狙っていくゲームです。

集めた牌の符、出来上がった役の翻数を計算して打点を集め、最も点数を集めた人が勝ちとなります。

麻雀を打つうえで大事になるのが、点数計算です。

麻雀の点数計算は、「符計算」とも言われるほど計算が複雑です。

ただ、近年は麻雀ゲームや麻雀アプリで麻雀を打つ人が増え、点数計算も自動でやってくれます。

自分で点数計算ができなくても麻雀が打てることから、麻雀入門もしやすくなったと言えるでしょう。

用語	説明
順子	1，2，3，のように萬子、索子、筒子でそれぞれ連続した数字を3つ集めること。 （9→1とはつながらない。萬子なら萬子で数字を並べ、違う種類の牌で数字を並べても役にならない）
刻子	全ての牌で同じ牌を3つ集めること。

「ザンク」になる役

実際に麻雀を打ち、ザンクになる上がり役のパターンを解説します。

同じザンクの上がり役でも、成立させたのが親なのか子なのかによっても、必要な点数が変わってきます。

ザンクは出やすい役だけど、あまりいい点数ではありません。

配牌やツモがいいときは、可能な限り高い役を目指しましょう。

親の場合

親のザンクになる役は

• 20符3翻(ツモ平和)
• 40符2翻
• 80符1翻

の3パターンです。

ロン上がりで3900点の一人支払い、ツモ上がりで各1300点の支払いです。

子の場合

子のザンクになる役は、30符3翻、60符2翻の2パターンです。

ロン上がりで3900点の一人支払い、ツモ上がりの場合は親が2000点、子は各1000点の支払いです。

子のツモ上がりの場合だけ、割り切れない分を切り上げて4000点になります。

なぜ「3900」というキリの悪い数字になるのか

麻雀の点数計算において、「3900」とキリの悪い数字…

「いっそのこと、4000点でいいのでは？」

そう思う人も多いことでしょう。

しかし、この3900点となることにも、きちんとした理由があります。

麻雀は、符と翻の組み合わせで点数を計算しますが、100点に満たない点数は切り上げるというルールがあります。

たとえば、子の30符3翻のロンあがりのケースを見てみると、計算すると3840点になるので切り上げて3900点となります。

1000点や2000点はたまたまキリがよかっただけで、ほとんどの点数は符の計算によってキリが悪く、倍々には増えません。

符の計算はできなくても、点数のパターンは覚えておくといいでしょう。

ほかの点数の呼び方

点数の表現はザンクのほかに、以下のようなものがあります。

基本的には4翻以下のものに適応され、それ以上は満貫、跳満、倍満、三倍満、役満と続きます。

呼び方	点数	役
ニンロク	2600	子の80符1翻、40符2翻、20符3翻(ツモ平和)
ニック	2900	親の60符1翻、30符2翻子の90符1翻
ゴンニー	5200	子の80符2翻、40符3翻、20符4翻(ツモ平和)
ゴッパ	5800	親の60符2翻、30符3翻子の90符2翻
ロクヨン	6400	子の100符2翻、50符3翻、25符4翻(七対子)
チッチ	7700	親の80符2翻、40符3翻、20符4翻)ツモ平和)子の60符3翻、30符4翻
クンロク	9600	親の100符2翻、50符3翻、25符4翻(七対子)
ピンピンロク	11600	親の60符3翻、30符4翻

基本の点数計算の方法

ここでは、基本的な点数計算について解説します。

ゲームだと自動で計算してくれるので、必ず覚える必要はありませんが、知って損はないので覚えるといいでしょう。

ただ、計算ばかり考えていると、牌から意識が逸れてゲームに集中できなくなるので、ほどほどにしましょう。

符の計算

符の計算は、大きく3つに分かれて成り立ちます。

まず、1つ目は上がり方です。

ロンの場合は、30符(ロンした牌によって役が完成する場合は20符)、ツモ上がりの場合は20符になります。

2つ目は2符になるパターンです。

カンチャン待ちの上がり、ペンチャン待ちの上がり、単騎待ちの上がり、ツモ上がり、アタマが役牌の場合は計算に2符加わります。

3つ目は刻子、槓子がある場合です。

• 暗刻は1・9・字牌が8符、2〜8牌は4符
• 暗槓は1・9・字牌が32符、2〜8牌は16符
• 明刻は1・9・字牌が4符、2〜8牌は2符
• 明槓は1・9・字牌が16符、2〜8牌は8符

となり、点数計算のときに加算されます。

これらをもとに、「符の合計×2の翻数乗×(2×2)」という計算式を用いて、点数を導き出します。

100未満の点数は、切り上げて計算されます。

用語	説明
カンチャン待ち	テンパイしたときに1・3、4・6のように間の数字の牌で上がりを待つこと。
ペンチャン待ち	テンパイしたときに1・2、8・9のように両面ではなく片側の数字の牌だけで上がりを待つこと。
暗刻、暗槓	自力で刻子、槓子を揃えること。
明刻、明槓	鳴いて刻子、槓子を揃えること。

翻の計算

役によって、翻の数が変わります。

4翻までは、符計算も同時に必要になりますが、5翻以上は符の計算なしで決まった点数の形におさまります。

計算もとても楽になるし、勝ちに大きく前進するので役を組み合わせる、もしくは大きな役を狙って高い打点を目指しましょう。

上がり役と翻数は、次の通りです。

上がり役	翻数
1翻	門前清自摸和、立直、一発、三元牌(白、發、中)、場風牌、自風牌、平和、一盃口、断么、嶺上開花、槍槓、海底摸月、河底撈魚
2翻	三色同順、一気通貫、チャンタ、七対子、対々和、三暗刻、三色同刻、三槓子、ダブル立直、混老頭、小三元
3翻	二盃口、純チャン、混一色
6翻	清一色
役満	大三元、国士無双、大四喜、小四喜、清老頭、国士無双、四暗刻、四槓子、九蓮宝燈、緑一色、字一色、天和、地和

点数計算の早見表

基本的に親の打点は、子の1.5倍になります。

その代わり、子がツモ上がりした場合に親は子の倍の点数を、支払わなければなりません。

親の場合も子の場合もツモ上がりをしたとき、支払いを分配したときに割り切れない端数は、切り上げて計算します。

打点が高いことと、上がったら連チャンできるというメリットもありますが、子があがったときはほかの人よりも点数を払わなければならないデメリットもあります。

ほかの人の攻撃を上手くかわし、どんどん高い役を目指し連チャンさせて、点数を稼ぎましょう。

親の点数

	20符(ツモ平和)	25符(七対子)	30符	40符	50符	60符	70符	80符	90符	100符	110符
1翻			1500(500)	2000(700)	2400(800)	2900(1000)	3400(1200)	3900(1300)	4400(1500)	4800(1600)	5300(1800)
2翻	2000(700)	2400(800)	2900(1000)	3900(1300)	4800(1600)	5800(2000)	6800(2300)	7700(2600)	8700(2900)	9600(3200)	10600(3600)
3翻	3900(1300)	4800(1600)	5800(2000)	7700(2600)	満貫　12000(4000)
4翻	7700(2600)	9600(3200)	11600(3600)	満貫　12000(4000)
5翻	満貫　12000(4000)
6,7翻	跳満　18000(6000)
8,9,10翻	倍満　24000(8000)
11,12翻	三倍満　36000(12000)
13翻以上	役満or数え役満　48000(16000)

子の点数

	20符(ツモ平和)	25符(七対子)	30符	40符	50符	60符	70符	80符	90符	100符	110符
1翻			1000(500/300)	1300(700/400)	1600(800/400)	2000(1000/500)	2300(1200/600)	2600(1300/700)	2900(1500/800)	3200(1600/800)	3600(1800/900)
2翻	1300(700/400)	1600(800/400)	2000(1000/500)	2600(1300/700)	3200(1600/800)	3900(2000/1000)	4500(2300/1200)	5200(2600/1300)	5800(2900/1500)	6400(3200/1600)	7100(3600/1800)
3翻	2600(1300/700)	3200(1600/800)	3900(2000/1000)	5200(2600/1300)	6400(3200/1600)	7700(3900/2000)	満貫　8000(4000/2000)
4翻	5200(2600/1300)	6400(3200/1600)	7700(3900/2000)	満貫　8000(4000/2000)
5翻	満貫　8000(4000/2000)
6,7翻	跳満　12000(6000/3000)
8,9,10翻	倍満　16000(8000/4000)
11,12翻	三倍満　24000(12000/6000)
13翻以上	役満or数え役満　32000(18000/9000)

点数計算を覚えて楽しく麻雀を打とう！

麻雀は一見難しそうですが、役や計算を覚えたらパターン化されているものも多く、奥が深い楽しい遊びです。

多岐に広がる駆け引きや、独特な言い回しが古くから大人を中心に、絶えず人気がある要因と言えるでしょう。

近年はゲームや漫画、中にはアニメの題材になることもあり、それに伴い麻雀人気もさらに高まる傾向にあります。

パターンさえ覚えたら、麻雀は誰でも打つことができます。

上がりやすい役を覚え、慣れてきたら点数計算も覚えることで、徐々に麻雀の魅力が見えてくるでしょう。

頭の活性化にもなるので健康にもいいので、のびのびと仲間と楽しく麻雀を打ちましょう。